顧客準備度
最終更新 2026年7月16日 ・ 読了目安 5分
相手が判断できる説明粒度、合意の刻み方、提案書の見せ方を選ぶ。
CLIENT READINESS
システム知識ではなく、判断可能な状態を見る
顧客準備度は顧客を採点するものではありません。受託側が説明責任と合意形成の方法を変えるための判断材料です。組織全体ではなく、担当者・現場・決裁者ごとに見ます。
見るポイント専門用語を知っているかではなく、業務とシステムの役割、選択肢の差、トレードオフを判断できるか。
STATES & RESPONSE
状態から聞き方と提案を変える
業務相談中心
困りごとは話せるが、システムで何を決めるかは分からない
- 聞き方
- 専門用語を避け、実際の作業・頻度・困る場面から聞く
- 提案
- 業務フロー、具体例、調査・構想整理を中心にする
利用イメージあり
欲しい画面や機能を利用者の視点で話せる
- 聞き方
- 要望の背景、利用場面、前後の業務、例外を掘る
- 提案
- 画面例、プロトタイプ、対象・対象外を見せる
業務接続可能
業務とシステムの役割分担を説明できる
- 聞き方
- 権限、データ、連携、運用責任まで確認する
- 提案
- ユースケース、MVP境界、運用設計を示す
トレードオフ判断可能
費用・期間・品質・スコープの関係を判断できる
- 聞き方
- 選択肢ごとの制約と、残せるリスクを協議する
- 提案
- 比較案、推奨理由、責任分界、残存リスクを示す
共創可能
優先順位と残存リスクを受け入れて共同設計できる
- 聞き方
- 確認質問より、判断が必要な論点を中心に進める
- 提案
- 前提・選択肢・推奨案を明示して共同判断する
USAGE
理解が高そうでも、手段への固執を見落とさない
知識量と判断準備は別です。システムやAIに詳しくても、代替案、費用・期間・品質のトレードオフ、残存リスクを比較できなければ、共同判断の準備は整っていません。
- 会議参加者ごとに仮説を置き、会話で更新する。
- 相手の準備度に合わせて、業務フロー・画面例・比較表・技術資料を使い分ける。
- 理解が限定的な場合は、受託側の暗黙判断を増やさず、未判断事項を明示する。